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私達の知らない音の世界~ゴードン・ヘンプトン 「静寂に耳を澄ます」生命の体験

大声での議論、市場の売り子の声、工場の機械音、飛行機の音、クラクション、猛スピードで走る車、部屋のクーラー、冷蔵庫の音、電話の音、コンピューターの本体やファンの音……。暮らしはうるさい音でいっぱいです。今私達は、暮らしの中に深く入り込んだ騒音によって、睡眠を妨げられ、生活リズムが乱されています。日本の環境問題の先駆者である田中正造は、川の姿は川そのもののせいではなく、人の心の表れであるという言葉を残しました。環境問題の真の原因は、人の貪欲さや事の本質を見誤っていることなのです。静かで澄み切った心なら、問題のありかを見定め、未来を見通して、問題解決に繋がるつ発想や知恵に辿り着ことができるかもしれません。それは、諸葛孔明の言う「心が静かであれば高い境地に到達できる」にも通じます。 感覚器官は身体の内と外を繋ぐ大切なコミュニケーションルートです。 せわしない現代社会において、私達の聴覚は生活空間に充満する雑音に乱され、視覚は携帯電話やパソコン、照明によって占められ、味覚は食の安全問題により脅かされています。このような安全とはいえない環境に置かれ、感覚が持つ察知する力は弱められています。しかしながら、先人の知恵である『清静経』には「人はいつも静かで澄んだ心を持つことができれば、天地の力はすべて人の中に戻ってくる」と書かれています。素晴らしいものは全て静寂の中から生まれるのです。そこで、台湾声景協会及び本処、中華民国宇愛光養生協会、国立台湾図書館等の多くの団体が共同で、米国の著名な音響生態学者ゴードン・ヘンプトン氏を招き、雑然とした社会の中で、静かな山林の音に耳を傾ける教育活動を行うことにしました。 12月5日夜は国立台湾図書館において、一般講演「静寂に耳を澄ます」、12月7~8日は陽明山国立公園において「自然に耳を澄ますワークショップ」を開催します。ゴードン・ヘンプトン氏が自ら「静寂に耳を澄ます~野外録音アーティストの体験」や「野外録音アーティストとの対話(野外録音アーティスト及び生態系保護の関係、録音器材と録音技術、録音美学等)」について語ります。ヘンプトン氏が、より深く自然の知恵に耳を澄まし、自然の知恵を感じられるよう導いてくれるでしょう。イベントでは同時にアジア音楽治療聯盟主席の謝汝光教授から「Lambdoma音楽の周波数スペクトル~大宇宙と小宇宙の対応関係」についてお話しして頂き、荒野保護協会前理事長林耀国氏の案内により野外で自然の音に耳を傾けます。また、【薬輪瑜伽】創始者の林冠伶氏の指導により身体を動かしながら心の静けさを体験します。このワークショップでは国内外で重要な活動を行っている方々が集まり、経験をシェアします。この機会を通じて、台湾の人々にも「自然に耳を澄ます」活動について理解を深めて頂ければと思います。 興味を持たれた方は、ネットからお申し込みください。ご参加をお待ちしております。参加申し込み:https://www.soundscape.org.tw/。お問い合わせ:(02)2861-3601内線809。