陽明山の鷹
大屯山上の空に2つの黒い点が現れ、雲の合間を悠々と舞い、この2つの黒い点が近づくにつれて、何度か悲哀のある声で鳴く声が聞こえ、望遠鏡で見ると、その移動する黒い点はカンムリワシだと分かります。彼らはゆったりと滑るように飛び、空を横切って稜線の後ろへと消えていきます。陽明山国家公園は台湾北部にあり、面積1万1千余ヘクタールを擁し、年間雨量は4000ミリ以上に達します。地形は、標高200mの山麓から1,120mの七星山まで、起伏が非常に大きくなっています。複雑な環境と特殊な地理的位置で、且つちょうど猛禽類の遷移ルートでもあるため、留鳥類の>繁殖中の鷹や鷲だけではなく、忙しい遷移旅中にここで暫しの>休息をとる猛禽類は種類及び数量共にとても多いです。
世界の昼行性猛禽類は全部で約290種類おり、台湾では30種類の記録があり、8種類の留鳥およびその他旅鳥と冬鳥が含まれます。陽明山国家公園は春の鳥類の渡る季節になると、サシバ、アカハラダカ等、たくさんの猛禽類が本区を通っていきます。さらに留鳥であるカンムリワシ、オオタカ、ナンバンツミが共同で本区内の猛禽相を構成しています。 猛禽類は生態系内の最高レベルの消費者であるため、その他の鳥類、哺乳類、両性類、爬虫類、魚類およびその他昆虫などの無脊椎動物を食し、生態系の中で重要な役割を担っています。象徴種として、彼らの存在または消失は、生態系全体のバランスにかかわります。同時に猛禽類は指標生物であり、ある土地の猛禽相の複雑さ、および数量に基づいてその生態系が健全であるか否かを判断することができます。 猛禽類は鋭い視力を持ち、一部の種類では望遠の機能も備えています。さらに、とがった爪と嘴も持っています。チュウヒ類は比較的よい聴覚を持っており、ハゲタカ類は優れた嗅覚を持っています。これらすべてが彼らを優秀な生物の種としています。
本園区でよく見られる猛禽類はカンムリワシとナンバンツミです。カンムリワシは大型猛禽類に属し、全世界で19の亜種があり、台湾のカンムリワシ(Spilornis cheela)は台湾固有亜種で、台湾のみに分布しています。体長約70cm、体重約1600gで、翼を広げると130cm以上に達し、全身が褐色の羽毛で覆われ、腹部と両側に白点が密に生えています。飛行時は翼の下に特徴のある白い帯が見え、頭頂には白黒の混ざった羽冠があり、警戒して怒ると羽冠が開いてより目立ちます。嘴は基部が鮮やかな黄色、眼と脚も黄色で、非常に勇ましい姿です。
カンムリワシに比べ、ナンバンツミは小型の猛禽類で、オスは約28~30cm、約130gで、メスは約36cm、240gに達します。頭部は灰褐色で、背部が褐色、胸に褐色の密な縦斑があり、腹部には褐色の横斑があって、喉部にくっきりとした顎線があり、オス鳥は眼が赤棕色で、胸と腹部の模様が赤褐色です。ナンバンツミの中趾は特に長く、各趾の下面に肉趾があり、これらの構造によって獲物をしっかりと掴まえ、逃がさないようにすることができます。
| 科名 | 中名 | 學名 |
|---|---|---|
| 鷹科 |
FAMILY ACCIPITRIDAE |
|
| 鴞科 | FAMILY PANDIONIDAE 魚鷹 |
Pandion haliaetus |
| 隼科 | FAMILY FALCONIDAE 遊隼 紅隼 |
Falco peregrinus Falco tinnuculus |