大屯山はこの国家公園の蝶の重要な棲息地で、5~6月には非常に多くの斑蝶がシマダヒヨドリの花に群れを成してくるのが有名です。大屯山車道は二子坪駐車場から大屯山の山頂近くまで全長約2.4kmで、道路両側にはシマダヒヨドリ、ヨロイグサ、タイワンヒヨドリバナモドキ、ノアザミ等の蜜源植物を見ることができ、春、夏には蝶や花を鑑賞できるすばらしいルートです。秋にはススキが美しい場所でもあり、近年はここで多くの蝶シーズンのイベントが行われています。涼亭、1041展望台、大屯山頂展望台、大屯山航法援助施設展望台が設置されています。
公共交通機関:
*108遊園バスは陽明山バス停で乗り換え
自家用車:本遊歩道は七星山バス停から二子坪バス停までの間にあり、自家用車で来訪するビジターは、遊歩道の出発点と終点近くの駐車場を利用し、108遊園バスで元の駐車場に戻ることができます。
駐車場:
多くのチョウの種類の中で、アサギマダラチョウは毎年チョウ観賞の季節になると真っ先に登場するチョウです。5月の梅雨の季節、二子坪駐車場から大屯主峰に向かう車道の両側に、シマダヒヨドリの花の蜜を吸う多くのアサギマダラチョウを見ることができ、特殊な生態景観を形成しています。
体型はモンシロチョウよりやや大きく、羽を開くと約5~6cmあります。雌チョウの翅表は黒い斑紋が特に発達しています。その幼虫は希少なブレッシュネイデラ・シネンシスの葉(現在分かっている唯一の寄主植物)のみを食します。成虫の飛行は緩慢で、群集性があり、花の蜜や渓流の水、鳥糞、樹液等を好みます。
人が飼育する豚より小さく、夜行性動物に属し、雑食性で、主に植物の若葉、塊根、液果、人間の農作物を食べます。草を敷いて休む習性があり、また木の根やススキの根を掘る能力もあって、出没したところには円筒状の獣道が残り、寿命は約15~20年です。
広葉樹林中で最もよく見られる野生動物です。全身が褐色で腹部が赤褐色になっており、平地から中央山脈2,000m以上までで見ることができます。樹林中では樹幹に沿って上に登っていったり、枝の間をジャンプしたりしている様子がよく見られます。ときどき灰色がかったふんわりとした尾を揺らしています。
学名: Pinus luchuensis Mayr. 樹幹は高くまっすぐで、皮が粗く、灰褐色で、縦方向に溝が入っており、不規則な片状で剥落します。枝には長枝と短枝の区分があります。枝は輪生で、水平に生長します。現在リュウキュウマツは松の材線虫によって被害を受けており、毎年都多数が松の材線虫に感染して死んでいます。
七葉蓮、珊瑚花とも呼ばれ、常緑小潅木です。茎はまっすぐで分岐しており、葉は長柄を持ち、対生で、夏から秋に開花します。花序間には黄色またはオレンジ色の杯状腺体があり、蜜を分泌します。白い小さな花が咲き、果実は球形で、成熟するとオレンジ色になり、昆虫が採集にやってきて、授粉が行われます。平地から標高2,500m程度の高地に分布し、道端やあぜ、渓谷、山麓等に生息します。
学名: Bretschneidera sinensis Hemsl. 落葉性高木で、葉の正面には毛がなく、葉の背が短い柔かな毛で覆われています。4月にピンク色の鐘形の花を開き、総状花序で枝の先に配列されます。花萼は鐘形であるため、その名が付いています(漢名:鐘萼木)。保護希少植物として公告されています。その生長には充分な光線が必要であり、湿気のある谷の横を好んで生息し、早期に進化した先駆樹種であり、カルミモンシロチョウの幼虫の食草でもあります。
学名: Prunus campanulata Maxim. 薔薇科に属す山桜は葉が楕円形で、縁が鋸状であり、葉脈がくっきりしています。葉嫩時の葉柄の基部には糸状構造の托葉があり、托葉がすぐに脱落するため、葉身基部にはっきりとした蜜腺が一対だけ残されています。開花は赤紫色で、長柄を持ち、通常3~5輪が葉痕上に簇生します。果実は成熟時赤紫色になり、およそ12月下旬から4月の間に開放されます。
学名: Sinobambusa kunishii (Hayata) Nakai 茎がまっすぐで靭性が強く、昔の人がこれを竹槍としていたため、矢竹とも呼ばれます。一生に一度だけ開花し、開花後は新しい世代が生まれ、母株は枯れて大地へと帰ります。通常地面の下の根茎が発達しており、根茎上から生長する芽を利用して苗を繁殖させます。