擎天崗は竹篙山のマグマが北ヘ流出して形成された熔岩台地で、地勢が平坦なため、日本統治時代には牧草を植えていわゆる「大領牧場」を設立し、牛の放牧が行われていました。現在草原は主にアクソノプスとヒサカキモドキ等から構成されています。
住所:11192 台北市士林区菁山路101巷246号開館時間:毎日09:00~16:30、毎月最後の月曜日(国定休日は一日順延)及び旧暦大晦日は休館。服サービス電話:(02)2861-5404、(02)2861-2414;販売部:2861-3951電子メール:yms18@mail.ymsnp.gov.twサービス項目:
擎天崗ビジターサービスセンター駐車場:
ビジターに協力して頂く注意及び禁止事項:
1934年に日本人が設置した大嶺峠牧場(擎天崗、冷水坑、七股山を含む)には日本人が植えたアクソノプスがあります。1952年に国民政府が陽明山牧場を設置し、台北市が行政院直轄市に改制された後、牧場は市農会の運営となり、放牧されている牛は北投、士林、金山等の地の40余戸の農民から委託費を徴収した上で預けられた牛たちです(毎年4~11月の間牧場は開放運営されており、12月~翌年3月は厳寒期のため牧場は閉鎖されます)。
「草山風、竹子湖雨、金包里大路」は従来陽明山の風景を形容した台湾語のことわざです。金包里大路は魚路古道とも呼ばれ、園区内で最も代表的な人文史蹟古道であり、昔の金山(金包里)から士林(八芝蘭)までの連絡路です。 台湾の光復前後、金山一体は水産資源が豊富で、漁業が栄えており、漁民は草履をはいて、魚を担ぎ、磺渓を遡り、擎天崗を越えて、山仔后を通り士林、大稲埕に売りに行っていたため、この山道は魚路古道と呼ばれています。金包里大路は古くは交通輸送機能があり、魚を担いで運んでいたほか、茶葉、硫黄の輸送、牛の輸送、嫁を娶る活動、さらには軍事用途でもこの道が使われていたため、同時に婚姻の道、茶の道、牛の道、硫黄の道、行軍の道でもありました。 都市建設開発のため、比較的完全に保存されているのは金山八煙の緑峰山荘、南は陽明山山仔后菁山小鎮までの部分だけで、現在の金包里大路とは多くが金山八煙から擎天崗嶺頭喦までの区間を指しており、擎天崗嶺頭喦から菁山小鎮までの区間は絹絲瀑布を通るため、絹絲瀑布遊歩道とも呼ばれています。
福德正神は又の名を土地公(土地公伯、伯公、大伯爺、福德爺、后土)といいます。嶺頭喦土地公廟は2百余年前に竹子山茶工場から移されたもので、両側の門には「嶺高真福地、頭挙有神霊」(高い山は福のある地、頭を上げれば神霊がある)と刻まれています。嶺頭喦(岩石の古い字)は、廟後方の巨岩です。
竹篙山は高く下を見下ろし、四周には大面積の草原低地があるため、視界が非常に広く、山頂のトーチカの位置からは大台北地区を俯瞰することができます。この場所の遊歩道は環状になっており、草原を訪れてその周囲を囲む優美な山の形を楽しむだけでなく、歩いたり、静かに座ったりしながら、禅定の境地を感じることもできます。竹篙山は円錐形の火山で、山上の草地は太陽谷の美しさにも相当し、郊外で緑に親しむ最高の場所の1つとなっています。
擎天崗
金山海岸
擎天崗の表示看板
ススキ
擎天崗の施設
衛星追跡サイト
竹篙山
水牛
擎天崗の池
擎天崗に向かう道
七星山の眺望
体は赤っぽい粟色で、嘴は短く、オウムの嘴を小さくしたような形で、尾羽は身長より長くなっています。草の茂みの間をジャンプして飛び、飛行能力は優れません。地面の低い枝や草の茂みの中に入って活動することを好みます。食べ物を探しているときはとても騒々しいです。
体型は丸みがあってふくよかで、体色は鉛灰色で白い斑があり、下腹が橙褐色で両側に褐色の斑があります。型態は嘴が短く先端が下に向いて曲がっており、翼形は短くて丸みがあり、脚は太く、飛行能力は優れません。植物の種子、若葉、液果及び土中の小さな虫を食べ、隠密な性質でほとんど飛行が得意でなく、樹林の底層や平原地帯によく棲息しています。地面に巣をつくり、雛鳥は早熟性です。鳴声:大きな声で、連続して「チョットコイ」と鳴きます。
嘴爪が湾曲し、鋭利で、小型動物を食べます。大型の鷹類で、頭上に冠羽があり、飛行時は翼の下に1本のくっきりとした白い帯状の模様が見えます。翼は飛行時やや上に持ち上がり、よく飛びながら鳴いています。台湾猛禽のうち最もよく鳴く種類です。
ウサギ科の台湾特有亜種で、平地から標高2,500mぐらいの山地に生息し、陽明山国家公園区内では農作区域、森林、低木の茂み、草原との境に広く分布しています。台湾野ウサギは体が灰褐色の保護色で、草食性で繁殖力が強く、毎年3~4回出産できます。
学名:Heloniopsis umbellata Bak. 多年生草本植物で、厚く短い根茎を持っています。葉はロゼット状に根生します。花茎は単一で、まばらに鱗状葉出覆われています。総状花序で頂生し、散形に類似して密集しています。花は漏斗状で蜜腺があります。
学名: Axonopus affinis Chase イネ科に属し、葉は互生で、葉基部は略V字形に折れており、草質は柔順です。緑色から黄緑色で、暗い赤色になることもあります。葉先はやや円鈍で、葉鞘がゆるく、基部が重なり合っています。穂状花序で繊弱であり、指状に配列されています。花期は7~8月で、柱頭は紫色です。多年生で低く、やや匍匐性の草です。
学名: Symplocos chinensis (Lour.) Druce ハイノキは落葉性です。ハイノキは全株が茸毛で密に覆われています。葉は単生で、平面に互生し、洋紙質です。葉身は4~7cm、幅1~4.5cmで、先端が鈍いもの、鋭尖状、または略短尾状のものがあり、基部は楔形で、腺状歯縁を持ち、上表面がまばらな毛で覆われ、下表面が灰白色で、短い柔毛で覆われています。3~4月はハイノキの季節で、花は小さな白球のように見えます。
学名: Rhododendron oldhamii Maxim. ツツジ科の大型常緑潅木で、高さは3mに達します。葉は枝先に束生し、洋紙質で披針状の長楕円形から楕円状卵形です。全株が黄褐色の粘性腺毛で密に覆われています。花は1~3輪が頂生し、花冠は赤色で、直径約4cmです。花期は毎年3~4月の間で、満開時は木全体が真っ赤になり、周囲のタイワン楓の緑色の葉との組み合わせがとても目に映えます。
学名: Eurya crenatifolia (Yamamoto) Kobuski 茶科に属し、葉は極めて小さく、硬革質で、平面に互生し、緊密に配列されています。葉身は1~3cmの長さで、細鋸歯を有し、先端は微凹頭で、弧形の羽状脈を持ち、辺縁が相互に結合し、網目を形成しています。ヒサカキモドキは葉が小さく、硬革質です。花期は1~2月で、花は牛糞のような匂いがします。本種は台湾固有種で、本島中部の標高1,300~2,300mの草原に分布しています。
学名: Gentiana davidaii Franch var. formosana (Hayata) T. N. Ho 花冠は淡い青色で、花弁は白です。毎年6、7月に開花し、適応力が非常に強く、枯れにくい特徴があります。日光が充分な草生地または峰頂岩石の隙間に、その旺盛な生命力を垣間見ることができます。
学名: Melastoma candidum D. Don 低標高の常緑小潅木で、花は赤紫色です。花が大きくて美しいためこの名が付きました。多くの野花の中でも極めて観賞の価値があります。長期間にわたる進化の結果、その環境に対する適応性は高く、極めて高い酸耐性、硫黄耐性を備え、痩せた地にも耐性があり、土壌酸度の指示植物とされています。また、病虫害、風害、大気汚染に対する耐性も非常に強いです。