七星山の雪景色
一般の人々の印象の中で陽明山は、春には花が咲き乱れ、絵に描いたように満開となり、暑い夏は絶好の避暑地となり、秋には山と谷の間に揺れるススキと枝を飾る紅葉が大地を寂寥とした色彩に染め、寒い冬は冷たい風と雨の合間に時折覗く冬の太陽や突如として舞い始める雪が人を驚かせる・・・これらの変化に富んだ様子が陽明山国家公園の鮮明な四季の景観を表しています。
本区はおよそ北緯25度に位置し、顕著な亜熱帯地区の季節風型気候の特徴があり、夏は西南季節風の影響を受けて、よく晴れ、午後には雷を伴ったにわか雨の天気が多く、冬は東北季節風が南下して多雨の気候に変わり、年間雨量は4000ミリに達し、降雨日数も190日以上になります。
大屯山の雲海
標高が比較的高いため、気温は近隣の台北盆地より約3~4度低く、冬は寒くて夏は涼しい季節の特性があり、本区の起伏が多い地形と複雑な地勢が、局部的に異なる気候の変化を形成し、顕著なときは東側の山では雨が降り、西側の山では晴れているといった特殊な景色を見ることができます。そしてはっきりと見えていた景色も瞬く間に突然濃霧に覆われることがあり、このような景色は身をもって体験しないと想像もできません。
山の中の豊富な水分は本地区の一大特色となっています。時間、状況の違いによって、霧、雲、雨、露、霜、雪などが山林の間に漂い、変化に富んだ姿で人々を魅了します。時には雨の後の太陽光の中に谷間にかかった華麗な虹が驚くような美しい景色を見せてくれます。