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  • 日付:2011-11-17

旅の特色
 

秋の陽明山は、タイワン楓の葉が徐々に黄色く色づき、遊歩道両側では随所に小菊やキバナアキギリが黄色い小さな花を咲かせ、時の流れが秋に入ったことを象徴しています。毎年9月以降は、小油坑、大屯山頂、冷水坑、擎天崗、金包里大路等の地区にいっぱいのススキを見ることができ、道のわきで風にその感慨をそそる姿を揺らしています。台湾では非常によく見られる草本植物ですが、陽明山地区のススキは硫黄ガスの影響を受けて、花穂が鮮やかな赤色になり、ほかの地方の白色とは異なります。清朝の時代、浙江人の郁永河が北投の大磺嘴一帯に硫黄採取に訪れたときに残した詩です:

造化鍾奇構、崇岡湧沸泉
怒雷翻地軸、毒霧撼山巔
碧澗松長槁、丹山草欲燃
蓬瀛遙在望、煮石迓神仙

(変わった形の岩山に温泉が湧き出、石の表面を削り、霧が山に舞い、燃え上がりそうに赤く染まる山や森は、神話の中の仙境のようである)生き生きと陽明山地区独特の火山生態の特色を描写しており、ここに意義深い人文的なイメージを残しています。

「草山風、竹子湖雨、金包里大路」は従来陽明山の風景を形容した台湾語のことわざです。金包里大路は古くは交通輸送機能を担っており、よく知られている嫁を娶る活動のほか、その他魚や茶葉、硫黄などの経済的な輸送活動も行われ、さらに牛の輸送もこの道に頼っていました。金山、万里、石門は北海岸に位置し、早期は魚業活動が活発で、牽罟(伝統的な岸から網を大勢で引く漁法)または魚船の作業で得た魚獲を問わず、陽明山地区さらには士林一帯に売りたい場合は、水路で淡水を経て士林に向かう以外、陸路は金包里大路を通る必要があったため、この道を「魚路」と呼ぶ人もいます。

陽明山管理処の細心の復旧と保護を経て、ビジターはこの古道に入ると、タイムトンネルに入ったかのように、随所に祖先がこの土地に刻んだ歴史の痕跡を見ることができます。秋に金包里大路を訪れると、山いっぱいに広がる赤いススキの海が風に揺れて迎えてくれるほか、古道そばの小さい土地公廟が静かに道行く人を見守ってくれます。憨丙厝地、打石場、山猪豊厝地、許顔橋はどれも祖先の奮闘を示す遺跡です。渓流に沿って歩き、水の流れや虫たちの合唱に耳を傾ければ、苦労してこの道を歩いていた当年の人々も、この大自然の楽章に苦労を癒してもらっていたのだろうと思いを馳せることができます。

推薦ルート

  • 台北→/(車)擎天崗→/(0.3km、ほぼ平らな坂)金包里大路城門→/(1.4km、急な下り坂)許顔橋→/(1km、緩い下り坂)陽金公路上磺渓駐車場→(八煙までの路床が崩れたため封鎖中、上磺渓駐車場が利用可能)-八煙登山口→(2.4km、緩い下り坂)天籟社区入口(一重橋)登山口

ルートの特色

本ルートは全長約6.6kmで、古道の両側にはあちこちに先住民がここで生活していたときに残した、建物跡や緑竹、荒廃した菜園、田畑、橋梁等のさまざまな歴史遺跡を見ることができます。毎年10月以降は沿路のススキが満開になり、ススキ観賞にも適した場所です。本ルートは東北季節風の風上側にあり、且つルートが比較的長いため、探訪に向かうビジターは防寒着、雨具、飲用水、簡単な食べ物等を装備し、万一に備えておくことをお勧めします。

交通の提案

  • 行き:
    1. 剣潭MRT駅で首都バス小15番に乗り擎天崗バス停で下車します。
    2. 台北駅で大都会バス260番に乗るか、剣潭MRT駅で赤い大都会バス紅5番に乗り、陽明山バスターミナルで遊園バス108番に乗り換え、擎天崗バス停で下車します。
    3. 土日祝日は新荘で三重バスの観光バス111番または万芳社区で大都会バスの観光バス109番に乗って陽明山バス停で下車した後、陽明山バスターミナルで遊園バス108番に乗り換え、擎天崗バス停で下車します。
  • 帰り: 天籟温泉会館バス停で皇家バスの金山から台北行きに乗り、士林、剣潭および台北駅に戻ります。